プロ野球球団のオーナー企業

プロ野球球団のオーナー企業のメリットは、球団が企業の広告塔になることです。
スポーツニュースやスポーツ新聞では、チームの愛称よりオーナー企業名で表記されることが多く、それが繰り返されるためにいつの間にか世間に企業名が広まります。
また、プロ野球チームを保有していることで企業のブランド力が上がりますので、世間からも注目されやすいです。

トロフィーと野球

デメリットは、現在のNPBに新規参入する場合は約30億円の加盟料を支払う必要があります。これは、既存の球団を買収した場合も新たに新球団を立ち上げた場合も同じであり、この加盟料を支払えるだけの力があるかどうかが問題です。
さらに、球団運営は莫大なお金がかかります。社会人野球でも一年間で約3億円運営費としてかかっていますので、プロ野球チームの場合はこれの十倍以上の金額がかかります。チケット代や球場の広告料や放映権などで球団は収入を得ますが、球団単体で黒字を出せている球団は数えるくらいしかありません。
球団が赤字の場合はオーナー企業が補填することになりますが、この補填金額が大きく毎年のようになりますと、球団は莫大な赤字を抱えてしまい、最悪の場合は球団売却か他の球団と合併という事になってしまいます。

そして、現在のNPBでは12球団より増えるのは皆無であり、プロ野球球団を立ち上げるのであれば独立リーグで立ち上げるしかありません。この独立リーグもNPBより運営費はかかりませんが、チーム名に企業名を出せないというのが最大のデメリットです。

プロ野球を保有すれば企業の宣伝になり資産価値も上がりますが、球団運営がうまくいかなければオーナー企業の出費が増えるだけであり、企業のお荷物とも呼ばれます。

青い稲妻と野球選手